SAVEふくしまチャリティバサー主催:あきばたまみさんのBLOG「たまみんぽう」より



東北地方太平洋沖地震で、知り合いの親戚が親子で遺体となって発見されました。

津波に家ごとのまれ、遺体はその家の中で、お母さんがこども2人を抱きかかえる形で見つかったそうです。

みつかった遺体は、土葬されます。
火葬するだけのエネルギーがないからです。
2年後に火葬の予定だそうです。

生き残った人も、避難所や、それぞれの場所で大変な思いをしています。

福島の母は、原発がどうなっても、私は今までたくさん生きてきたから、店と心中すると言っています。


今、生きていることには意味があります。  
それぞれの場所で、それぞれの使命を果たすこと。

それが今すべきことなのだと思っています。   


本当は、震災にあわれた地域全体を応援したいのですが、今回は、地震、津波、原発と 3つの困難と

闘っていて、私の故郷である 福島県 を元気にするイベントを以下の日程で行います。

あなたにもできることたくさんあります。

是非、参加してください。



2011年4月9日
福島県福島市あづま運動公園避難所にて、あきばたまみさんによるパステル教室開催
あきばたまみさんのBLOG「たまみんぽう」より(2011年4月10日)



昨日、福島市あづま運動公園 避難所にて、パステル教室開催しました。
こどもたち半分、年配の女性半分。

家を津波でなくした人、家族をなくした人、たくさん参加してくれました。

どんなテンションで望んでいいのか迷ったし、
「後はお家に持って帰ってねー」

とか、つい言っちゃうし。

でも、みんなとてもニコニコしながら参加してくれたことに こちらが感謝のイベントでした。

ダンボールで仕切られた会議室となりの廊下で生活している八十代のおばあちゃんは、 今、一番ほしいものは


「今後の見通しとお金」
だと言っていました。


昨日の発表によると、人が一人亡くなって、35万、家がなくなって、100万が支給されるといいます。


言えばきりがないのかもしれないけど、家をまた作るのに、100万では作れない。


おばあちゃんの息子は、仕事も解雇になり、
この先、家がない状況で、どうやって子どもを学校に入れたらよいのか考えていた。


今は物資が集まってきているし、報道も盛んかもしれない。

でも、この先、確実に、確実に、被災地を襲うのは、


精神的被害と


経済的被害。


飯坂温泉の有名な旅館は、潰れた。震災そのものではなく、震災後の経済不振でだ。


お世話になっている会社の社長のとこには、震災直後、すぐに銀行が様子をみにきたという。
この会社は大丈夫なのかと。国が 銀行も守ることができなくなるかもしれないという懸念からだという。


だから、風評被害で、これ以上、被災者が苦しまないよう、

みんな被災地にきて、被災地でお金を使ってほしいと強くねがいます。
義援金のほとんどは、土木費用に当てられるという。
一般の家庭には、ほとんど届かないのです。

うちの母の店も 来年までもつのかわかりません。

実際に福島に帰ってみて、

かわいそうだとか言う前に、来年以降の経済状況をどうにか考えないといけないと 思いました。

今回、イベント協力して下さった、

第一印刷の 古川社長、谷口さん、伊藤さん、

パステル提供して下さった、ホルベイン工業、

パステル提供と、応援にきてくれた、保科さん、山田さん、石川さん、

本当にありがとうございます。



2011年4月16日・17日 
チャリティー会場に貼った 主催者あきばたまみさんのご挨拶文



私の故郷の福島県は、3月11日におきた 東日本大震災で、甚大な被害を受けました。 
地震、津波、そして、今も続く余震、原発、風評被害。 
一番復興が遅れてしまう県ではないかと懸念されています。
 
私は、4月9日から11日にかけて、地元福島市に帰り、避難所にて、パステル画教室をやってきました。
ここは大きな避難所で、全体で1200人の、主に、いわきや、南相馬から来た方々が生活していました。
 
段ボールで仕切られた家に、家族で生活しています。
こどももいれば、足の悪いおばあちゃんやおじいちゃんも、地べたにふとんを敷いて寝ていました。
周りのボランティアを含め、避難された方も、ここにいる人たちはみんな、痛々しいくらい、
気持ちだけでも「日常を取り戻す」ことに必死でした。

それは、街の中の人たちも同じでした。 
一見普通の日常を取り戻しているかのような街。でも、確実に、この街を襲っているのは、
余震や原発、風評からくる、精神的被害と、経済的被害でした。

避難所にいる足の悪いおばあちゃんが心配しているのは、自分の健康より、
流された家の固定資産税のことや、息子の再就職先でした。
国がいつ、具体的に生活費の支援をするのか、全くわからないまま、
これもいつ終息するのかわからない原発の不安と、続く余震に、福島県民は毎日耐えているのです。

本当は被災地全域を対象にしたチャリティーをしたいのですが、
今回は私の故郷、福島、私の活動が確実に見られ、励ますことのできる福島に絞ったバザーを企画しました。
たくさんの人に賛同していただき、感謝しています。

特に、「心のための医療」をご理解いただき、ギャラリーを無料で開放していただいた
プリズム統合医療センターには心から御礼申し上げます。

一刻一秒も早く、被災地の方々が 精神的に、元気になってもらえるよう心から祈っています。 
  
福島県出身 絵本作家 あきばたまみ